38歳・県立学校の学校事務職員から教育系企業の総務へ転職した事例
- 転職満足度
- 3
- 転職時年齢
- 38歳
- 所属
- 都道府県庁
- 公務員時代の職種
- 学校事務
- 公務員歴
- 15年
- 転職先業界
- 教育
- 転職後職種
- 総務
- 年収
- 615 → 590万円
- 活動期間
- 6ヶ月
- 未経験転職
- いいえ
- 選考実績
- 応募24 → 書類通過9 → 面接5 → 内定2
公務員になった理由
地元で腰を据えて働ける安定した仕事に就きたいと考え、大学卒業後に県の職員採用試験を受けて事務職員になりました。
公務員時代の仕事内容
都道府県の職員として採用され、15年のうち大半を県立高校と県立特別支援学校の事務室で過ごしました。給与や旅費の支給、備品と施設の管理、修学旅行や部活動の経費の会計、就学支援金の事務、来客対応まで、学校のお金と物と人の窓口をひととおり担当しました。県立学校は事務職員が二、三人しかいないため、一人が広い範囲を受け持ちます。
転職を考えたきっかけ
学校事務の仕事は嫌いではありませんでしたが、数年ごとに県内を異動する働き方が家庭の事情と合わなくなってきました。仕事の中身も、制度が変わるたびに手続きを覚え直す一方で、十数年やってきて新しく身につくものが少ないと感じ始めていました。40歳が近づき、動くなら最後のタイミングだと思い、通勤圏を変えずに済む民間の総務職を探すことにしました。
なぜその職種を選んだか
学校事務で給与・会計・施設・労務の窓口をひととおり担当してきたので、間口の広さがそのまま活きる企業の総務が合っていると考えました。特定の分野を深く極めるより、社内のよろず相談を引き受ける働き方を続けたいと思いました。
転職活動をどう進めたか
公務員特化型のエージェントを2社と、地元の求人に強い総合型を1社使いました。総合型は年収の相場観は正確でしたが、「学校事務なら一般事務の派遣から」という案内で、正社員の総務職はほとんど出てきませんでした。特化型の1社は、学校事務の業務を「少人数体制で総務・経理・労務を横断的に担当」と整理し直してくれて、中小企業の総務にそのまま当てはまると説明しながら求人を選んでくれました。特別支援学校で保護者や外部機関と調整してきた経験を、社内外の窓口対応の実績として書類に落とし込んでくれたのも特化型でした。
面接で聞かれたこと
「学校という守られた組織から民間に来て、スピード感の違いに耐えられるか」「総務は評価されにくい仕事だがモチベーションを保てるか」を率直に聞かれました。前職での業務範囲の広さを具体的に説明できるかも見られていました。
公務員経験で評価されたこと
少人数の事務室で給与計算から施設管理、就学支援金の事務までを同時並行で回してきた対応範囲の広さと、公費を扱う正確さ、規程に沿って淡々と処理する姿勢を評価されました。「総務に必要なことはひととおり経験している」と言われました。
内定先を選んだ理由
通勤時間が短くなり、転居を伴う異動がないこと、そして面接で総務の役割を前向きに語ってくれたことが決め手で、この会社を選びました。
転職後に感じたギャップ
民間なら公務員の縦割りから解放されると思っていましたが、教育系の会社にも会社なりの決裁ルートと稟議があり、思ったほど身軽ではありませんでした。学校では当たり前だった経費のルールが会社では曖昧で、逆に自分で線引きを決めなければならない場面が多く、最初は戸惑いました。仕事のやり方を一から教えてもらえる雰囲気ではなく、前任者の資料を見ながら手探りで進めています。
公務員から転職して良かったか
転居を伴う異動がなくなり、通勤も片道40分短くなったので、生活は明らかに楽になりました。ただ年収は615万円から590万円へ25万円下がり、賞与も学校の時ほど安定しておらず、家計の見通しは立てづらくなりました。仕事の裁量は少し増えましたが、総務の日々の業務そのものは学校事務と大きく変わらず、劇的に面白くなったわけではありません。生活と仕事のバランスは取れた一方で物足りなさも残っていて、正直に言うと満足度は3くらいです。
公務員に戻りたいと思うか
安定という意味では県の仕事に未練がないと言えば嘘になりますが、また県内をまたいで異動する生活には戻りたくないので、戻るつもりはありません。
これから転職する公務員へのアドバイス
学校事務のように業務範囲が広い職種は、民間の総務や管理部門と地続きです。ただ「安定を捨てて自由を得る」という期待だけで動くと、会社にも会社の縛りがあってがっかりします。年収が下がる前提で家計を一度シミュレーションし、何のために動くのかを一つに絞ってから決めることをおすすめします。
