35歳・警察官から損害保険会社の損害調査(アジャスター)へ転職した事例
- 転職満足度
- 4
- 転職時年齢
- 35歳
- 所属
- 警察
- 公務員時代の職種
- 警察
- 公務員歴
- 13年
- 転職先業界
- 金融
- 転職後職種
- 損害調査
- 年収
- 624 → 620万円
- 活動期間
- 4ヶ月
- 未経験転職
- はい
- 選考実績
- 応募10 → 書類通過6 → 面接3 → 内定2
公務員になった理由
学生のころに交通事故の現場に居合わせ、対応していた警察官の落ち着いた様子が印象に残っていて、自分も人の窮地に立ち会う仕事に就きたいと思ったからです。
公務員時代の仕事内容
県警で13年勤め、交番勤務のあとは交通課で事故処理を担当していました。実況見分や当事者からの聞き取り、図面の作成が日常業務で、過失割合の説明で双方に納得してもらうところまでが仕事でした。
転職を考えたきっかけ
交替制勤務が10年を超え、家庭の時間が読めないことが年々つらくなっていました。組織の中で上に行くほど現場から離れ、管理と調整の比重が増えるのも、自分の望む方向ではありませんでした。事故の当事者に向き合う仕事は続けたいけれど、働き方は変えたいという結論になりました。
なぜその職種を選んだか
損害保険の損害調査は、事故の状況を実地で確認し、過失割合を組み立てて当事者に説明するという、交通課でやってきたことと重なる部分が大きい仕事です。現場の見立てと交渉の両方が必要な点に、これまでの経験をそのまま活かせると思いました。
転職活動をどう進めたか
警察官の再就職支援の窓口も一度使いましたが、警備会社や自治体の会計年度任用職員の紹介が中心で、損害調査のような専門職はほとんど出てきませんでした。そこで公務員特化型のエージェント2社と、損保・金融に強い総合型1社を併用しました。総合型は当初、営業職なら間口が広いと法人営業を勧めてきましたが、事故対応の実務を続けたいという希望を伝えると、損害サービス部門の求人に切り替えてくれたので、最終的にその総合型1社に任せました。応募は10社、書類通過が6社、面接3社、内定2社で、活動期間は約4か月でした。
面接で聞かれたこと
事故の当事者どうしの主張が食い違ったとき、どう事実を詰めたかを実例で聞かれました。また、社内の営業担当と調査結果をめぐって意見が割れたらどうするかという質問もありました。
公務員経験で評価されたこと
実況見分で培った、現場の痕跡から状況を再現する観察力を評価されました。加えて、感情的になっている当事者に事実ベースで説明し、合意まで持っていく交渉の経験も、そのまま損害調査に使えると言われました。
内定先を選んだ理由
もう1社は転居を伴う配属が前提でしたが、こちらは希望エリア内で勤務できると明言されたため、家庭の事情を優先してこの会社に決めました。
転職後に感じたギャップ
警察では自分の判断が最終に近かったのですが、保険会社では調査結果が支払額に直結するため、上長や本社の査定部門の確認を必ず通します。決裁の段階が増えたぶん、スピード感は思っていたより遅く感じました。
公務員から転職して良かったか
土日と夜間の呼び出しが基本的に無くなり、家族と過ごす時間が戻ったことが何より大きいです。年収は624万円から620万円へ4万円ほど下がりましたが、ほぼ横ばいで、生活実感としては下がった感覚はありません。
公務員に戻りたいと思うか
戻る気持ちはありません。ただ、現場で事故処理にあたっている元同僚には、頭が下がる思いで見ています。
これから転職する公務員へのアドバイス
警察官の経験は何もない民間人ではなく、観察・聴取・交渉という具体的なスキルの集合だと捉え直してください。再就職支援の窓口だけに頼ると選択肢が警備関連に偏るので、民間のエージェントを並行して使い、職種を指定して探すほうが希望に近づけます。
