44歳・自衛官から物流会社の総務へ再就職した事例
- 転職満足度
- 3
- 転職時年齢
- 44歳
- 所属
- 自衛隊
- 公務員時代の職種
- 自衛官
- 公務員歴
- 22年
- 転職先業界
- 運輸・物流
- 転職後職種
- 総務
- 年収
- 745 → 660万円
- 活動期間
- 5ヶ月
- 未経験転職
- いいえ
- 選考実績
- 応募12 → 書類通過7 → 面接5 → 内定2
公務員になった理由
高校を出たあと定職のあてがなく、体力には自信があったので自衛官候補生に応募しました。国の役に立つ仕事だという説明にも惹かれました。
公務員時代の仕事内容
陸上自衛隊で22年勤務しました。前半は普通科の部隊で勤務し、30代からは駐屯地の業務隊に移って、人事・給与・厚生といった後方の事務を担当しました。隊員の各種手当の処理、退職や再任用の手続き、福利厚生の窓口対応が日々の仕事でした。
転職を考えたきっかけ
多くの階級で定年が53歳から54歳と民間より十年ほど早く、五十代の前半には必ず外に出ることになります。五十代で初めて職探しを始めるより、体力と気力のある四十代のうちに民間の働き方に慣れておきたいと考えました。子どもの進学の費用がこの先も続くので、退職金と年金の間があく期間を見越して早めに動く必要もありました。
なぜその職種を選んだか
業務隊でやってきた人事や厚生、調達の仕事は、民間でいう総務とほとんど同じ内容だとエージェントに整理してもらいました。ゼロから覚える職種よりも、経験を言葉で説明できる仕事のほうが四十代では通りやすいと考えました。
転職活動をどう進めたか
自衛隊の就職援護の担当に相談しながら、民間の転職エージェントは自衛官の再就職に詳しい特化型を二社、総合型を一社あわせて使いました。総合型は警備会社の隊長職や施設管理の現場監督ばかりを勧めてきて、後方勤務の経験を管理部門の仕事に読み替える提案がありませんでした。特化型は「業務隊は民間の総務・人事にあたる」という言い換えを職務経歴書の段階から一緒に作ってくれたので、最後は特化型二社に絞りました。応募は十二社、書類が通ったのは七社でした。
面接で聞かれたこと
命令で動く組織から、自分で段取りを組む職場に変われるかを何度も確かめられました。年下の上司の指示を受けられるか、パソコンでの資料作成やメール対応にどのくらい慣れているかも聞かれました。
公務員経験で評価されたこと
規程に沿って正確に手続きを回してきたことと、機密を扱ってきた情報管理の姿勢を評価されました。労務や安全衛生のルールを文書で理解することに抵抗がない点も見てもらえました。
内定先を選んだ理由
二社の内定のうち、定年が六十五歳で、入社後の半年は総務課長がつきっきりで実務を教えると明言してくれた中堅の物流会社を選びました。
転職後に感じたギャップ
指示が抽象的で、「いい感じにまとめておいて」と言われても何を作ればよいか分からず、何度も聞き直しました。自衛隊なら様式が決まっていた文書も、民間ではその都度自分で体裁を考える必要があり、最初の三か月はそこで時間を取られました。
公務員から転職して良かったか
生活のリズムは規則的になり、家族と過ごす時間は増えました。ただ年収は七百四十五万円から六百六十万円へ八十五万円下がり、住宅ローンの繰り上げ返済の計画は一度白紙にしました。仕事の手応えという点でも、まだ教わっている段階で、会社に貢献できている実感は薄いままです。
公務員に戻りたいと思うか
戻れる制度はありませんし戻る気もありませんが、退職の三年前から動き始めていれば、もっと選べたとは思います。
これから転職する公務員へのアドバイス
自衛官の後方勤務は、民間では総務や人事、調達という名前で普通に募集があります。自分の仕事を部隊の言葉のまま説明せず、求人票に載っている言葉に置き換える作業を、援護の担当と民間のエージェントの両方に手伝ってもらうとよいです。
