33歳・市役所の保健師から民間の医療系企業のカスタマーサクセスへ転職した事例
- 転職満足度
- 3
- 転職時年齢
- 33歳
- 所属
- 市役所・区役所
- 公務員時代の職種
- 福祉
- 公務員歴
- 10年
- 転職先業界
- 医療・福祉
- 転職後職種
- カスタマーサクセス
- 年収
- 531 → 540万円
- 活動期間
- 5ヶ月
- 未経験転職
- はい
- 選考実績
- 応募20 → 書類通過10 → 面接6 → 内定2
公務員になった理由
看護学生のときの実習で地域保健の現場を見て、病気になる前の段階で人の暮らしに関われる仕事に惹かれたからです。
公務員時代の仕事内容
市の保健センターで保健師として働き、乳幼児健診や新生児訪問、精神保健の相談対応、特定保健指導などを担当していました。地区担当として、住民一人ひとりの生活の背景を聞き取りながら支援の計画を立てる仕事です。
転職を考えたきっかけ
担当地区の対応件数が年々増え、一人あたりにかけられる時間が短くなっていくことに限界を感じていました。予防の大切さを訴えても人員は増えず、記録や報告の作業に追われて本来やりたい支援ができない状態が続きました。三十代のうちに、保健師の知識を別の形で活かせる場所を見てみたいと思うようになりました。
なぜその職種を選んだか
オンラインで健康相談のサービスを提供する会社のカスタマーサクセスなら、生活に合わせて助言するという保健師の仕事の芯を、対象を全国に広げて続けられると考えたからです。
転職活動をどう進めたか
公務員や医療職の転職に強い特化型のエージェント2社と、総合型1社に登録しました。総合型は調剤薬局の管理部門や治験関連など資格の名前だけを軸にした求人ばかりを勧めてきて、対人の支援を続けたいという私の軸とかみ合いませんでした。特化型の1社には保健師から事業会社に移った担当者がいて、保健指導の経験をどう言い換えれば民間に伝わるかまで一緒に整理してくれたため、最終的にこの1社に絞りました。応募は20社、書類が通ったのは10社、面接まで進んだのが6社です。
面接で聞かれたこと
保健指導で相手がなかなか行動を変えなかったとき、どう関わり直したかを具体的に聞かれました。数字で成果を示しにくい仕事をしてきて、目標の達成をどう捉えているかも問われました。
公務員経験で評価されたこと
初対面の相手から短い時間で生活の状況を聞き出し、優先順位をつけて助言する力を評価されました。関係する機関と連携して一人の支援を回してきた調整の経験も、社内の他部署を巻き込む仕事につながると見てもらえました。
内定先を選んだ理由
面接で現場の担当者が、件数の目標はあるが利用者を置き去りにする売り方はしないと明言してくれて、ここでなら保健師としての姿勢を保てると感じたからです。
転職後に感じたギャップ
相談の中身よりも、対応した件数や継続率といった数字で日々評価されることに最初は戸惑いました。行政のように制度で守られた立場ではなく、サービスを選び続けてもらう必要があるという緊張感も新鮮でした。
公務員から転職して良かったか
全国の利用者と関われる点や、提案がすぐにサービスの改善へ反映される速さには満足しています。一方で、担当件数の目標がある月は一人にかける時間を削らざるをえず、行政時代に感じていたじっくり関われないもどかしさが形を変えて残っているのも正直なところです。年収は531万円から540万円とほぼ横ばいで、給与を上げるための転職ではありませんでした。
公務員に戻りたいと思うか
戻るつもりはありませんが、地域保健の仕事そのものへの未練はまだ少し残っています。
これから転職する公務員へのアドバイス
保健師の経験は健康の知識としてより、生活ごと相手を捉えて動かす力として民間で評価されます。ただ、じっくり型の支援を求人票の華やかな言葉で見失わないよう、面接の前に自分が何を大事にしたいかを言葉にしておくことをおすすめします。
