CASE-0977 / 2026年5月転職

30歳・市役所の建築職から不動産会社の施工管理へ転職した事例

転職満足度
4
転職時年齢
30歳
公務員時代の職種
建築
公務員歴
8年
転職先業界
不動産
転職後職種
施工管理・技術職
年収
494 → 600万円
活動期間
3ヶ月
未経験転職
いいえ
選考実績
応募10 → 書類通過7 → 面接5 → 内定2

公務員になった理由

大学で建築を学び、まちの安全に関わる仕事がしたくて、意匠設計の会社ではなく地元市役所の建築職を選びました。

公務員時代の仕事内容

市役所の建築職として8年間働きました。建築確認審査や定期報告の受付を4年担当し、そのあと営繕課で市の小中学校や市民会館の改修工事の発注と現場監理を担当しました。設計事務所がまとめた図面と数量をチェックし、施工業者との定例会議で工程と品質を管理する仕事です。

転職を考えたきっかけ

営繕課で工事の発注者側に立つうちに、自分は図面を審査するより、現場が動いていく過程に関わりたいのだと分かってきました。市の営繕は年に数件しか大きな工事がなく、経験を積むペースが遅いことにも焦りがありました。30歳を区切りに、施工側の実務を覚えるなら今しかないと考えて動き始めました。

なぜその職種を選んだか

発注者支援や監理の求人も見ましたが、いずれ一級建築士の免許を活かして建物を建てる側の全体を見たいと考え、開発から施工まで自社で手がける不動産会社の施工管理を選びました。市役所で改修工事の監理をしてきた経験が、そのまま実務の入り口になると感じました。

転職活動をどう進めたか

公務員特化型のエージェントを2社、建設・不動産に強い総合型を1社使いました。総合型は建設業界の求人数と年収レンジの相場感が正確で、施工管理の求人を数多く出してくれた一方、「公務員の建築職は現場を知らない」という前提で話を進めがちでした。特化型の1社は、営繕課での工程管理や施工業者との協議を「発注者側の現場監理の実務経験」と明記した職務経歴書に整え、未経験扱いではなく即戦力として通る書き方にしてくれました。もう1社の特化型は、面接で必ず聞かれる「なぜ安定を捨てるのか」への答え方を、建築士としてのキャリア設計の話に寄せて練習させてくれました。応募10社、書類通過7社、面接に進んだのが5社、内定は2社です。

面接で聞かれたこと

「発注者としての監理と、施工会社として工程と原価に責任を持つ立場の違いを理解しているか」「職人や協力会社と直接やり合う場面で通用するか」を掘り下げて聞かれました。市役所で担当した改修工事の規模、工期、トラブルへの対応を具体的に説明するよう求められました。

公務員経験で評価されたこと

建築基準法や関係告示を実務で使ってきたこと、確認審査の経験から図面の不備に気づけることが評価されました。改修工事で施工業者と定例会議を回し、工程の遅れを発注者として調整してきた経験も、施工管理の下地があるとみなされました。

内定先を選んだ理由

2社のうち、マンションの新築現場に最初から配属し、先輩について3年かけて現場所長を任せる道筋を具体的に示してくれた会社を選びました。

転職後に感じたギャップ

発注者のときは月数回だった現場が毎日になり、朝礼から片付けまで拘束時間が伸びました。市役所では書類上の期限を守ることが中心でしたが、施工側は天候や職人の手配で日々工程が動くため、その場で判断を求められる場面の多さに最初は戸惑いました。

公務員から転職して良かったか

年収は494万円から600万円へ106万円上がり、残業代がきちんと出ることも大きいです。建物が基礎から立ち上がっていく工程に毎日関われるようになり、審査の窓口にいた頃より仕事がおもしろいと感じています。拘束時間は増えましたが、覚悟していた範囲内でした。

公務員に戻りたいと思うか

今のところ戻る気はありませんが、体力的にきつくなったら、施工経験を持った発注者支援や、特定行政庁の任期付職員という道もあると考えています。

これから転職する公務員へのアドバイス

建築職は民間で通用する専門性がある一方、確認審査だけを長く続けると現場経験のなさを指摘されます。営繕や工事監理の担当になったら、工程表の作成や施工業者との協議に自分から関わって、発注者側でも語れる現場の話を貯めておくとよいです。転職エージェントは公務員特化型と建設業界特化型を両方使い、経歴の翻訳は前者に、求人の相場観は後者に頼るのが現実的でした。

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