公務員から転職して、後悔した人はどれくらいいるのか
「公務員を辞めて後悔しないか」は、転職を考えるときに誰もが引っかかるところです。このページでは、当データベースに掲載している424件の転職事例を集計して、実際にどれくらいの人が満足し、どれくらいの人が後悔しているのかを数字で示します。
結論から言うと、転職満足度の平均は5段階で3.82でした。満足度4以上が121件(72%)を占める一方で、満足度3以下が47件(28%)あります。おおよそ4人に1人は、手放しで良かったとは言えない結果になっているということです。
転職満足度の分布
| 満足度 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| ★5 | 22件 | 13% |
| ★4 | 99件 | 59% |
| ★3 | 42件 | 25% |
| ★2 | 5件 | 3% |
| ★1 | 0件 | 0% |
後悔の中身は「年収が下がったこと」が最も多い
掲載事例のうち44件(26%)で年収が下がっています。下がった人の平均は65万円のマイナスでした。公務員の給与は手当を含めると同年代の民間より高いことが多く、未経験の職種に移ると額面が落ちるのが実態です。
特に下がりやすいのは次の3つです。
- 警察・消防・自衛隊などの公安職 — 手当や宿舎の分が民間では再現できず、額面で100万円近く落ちる例があります
- 教員 — 勤続が長いほど給与水準が高く、外に出ると再現しにくくなります
- 35歳以上の未経験転職 — 年齢に対して経験が浅い扱いになり、年収が下がる前提での提示になります
逆に、技術職と専門職は年収が上がる傾向があります。土木・建築の技術職や、国税専門官・労働基準監督官といった専門職は、40代でも年収が100万円以上上がった事例が複数あります。
実際に後悔したと書かれている事例
満足度2をつけた5件です。良かった話だけを載せない方針なので、そのまま公開しています。
42歳
CASE-0189
BEFORE
市役所・区役所
行政/公務員歴19年
AFTER
キャリアアドバイザー
人材/301〜1,000名
- 年収
- 630 → 510万円
25歳
CASE-0181
BEFORE
市役所・区役所
行政/公務員歴3年
AFTER
個人営業
小売・サービス/101〜300名
- 年収
- 410 → 400万円
25歳
CASE-0149
BEFORE
消防
消防/公務員歴3年
AFTER
個人営業
不動産/51〜100名
- 年収
- 480 → 450万円
35歳
CASE-0111
BEFORE
市役所・区役所
行政/公務員歴12年
AFTER
法人営業
不動産/51〜100名
- 年収
- 530 → 510万円
36歳
CASE-0085
BEFORE
市役所・区役所
福祉/公務員歴13年
AFTER
経営・事業企画
医療・福祉/〜50名
- 年収
- 560 → 540万円
共通しているのは「次を十分に調べないまま決めた」という点です。想定年収の内訳を確認しなかった、休日や勤務時間が生活をどう変えるか想像していなかった、内定が出た時点で活動をやめた——後悔の理由は、辞めたこと自体より選び方にあります。
後悔しないために確認しておくこと
- 想定年収の内訳を聞く — 固定給がいくらか。歩合込みの数字は達成した人の例であることが多いです
- 手当を含めた今の年収を出す — 公務員は諸手当が厚く、額面だけの比較では判断を誤ります
- 休日と勤務時間で生活がどう変わるか — 土日が繁忙になる職種は、収入以上に生活が変わります
- 戻る道があるか調べておく — 経験者採用を実施している自治体・省庁は増えています
同じ所属・同じ年齢の人がどうだったかは、条件を選んで調べられます。
