30歳・法務教官から教育会社の人事へ転職した事例
- 転職満足度
- 3
- 転職時年齢
- 30歳
- 所属
- 専門職
- 公務員時代の職種
- 法務教官
- 公務員歴
- 8年
- 転職先業界
- 教育
- 転職後職種
- 人事
- 年収
- 541 → 530万円
- 活動期間
- 4ヶ月
- 未経験転職
- はい
- 選考実績
- 応募15 → 書類通過8 → 面接5 → 内定2
公務員になった理由
大学で教育心理を学び、非行に至った子どもの立ち直りに関わる仕事がしたくて、法務教官の採用試験を受けました。
公務員時代の仕事内容
少年院に勤める法務教官として八年働きました。入院してきた少年の生活指導と教科指導、面接をもとにした矯正教育の計画づくりが中心で、夜間の宿直や、家庭裁判所と保護観察所との連絡調整も日常業務でした。
転職を考えたきっかけ
宿直と交替勤務で生活が不規則で、二十代のうちは耐えられましたが、結婚を機に見直したくなりました。矯正教育のやりがいは大きい一方、少人数の職場で数年先までの異動と役割がほぼ見えてしまい、三十代の伸びしろに不安がありました。人を育てる仕事は続けたいけれど、対象と方法を変えたいと考えました。
なぜその職種を選んだか
少年一人ひとりの課題を見立てて指導計画を立てる仕事は、民間の人事がやる育成や研修の設計と重なると感じました。教育業界であれば、事業の中身への理解も早いだろうと思いました。
転職活動をどう進めたか
公務員特化型を二社、総合型を一社あわせて使いました。総合型は「対人支援の経験」を福祉施設の生活支援員や塾講師の求人にそのまま当てはめる提案が多く、法務教官の専門性を人事の仕事に結びつける視点がありませんでした。特化型の一社が、矯正教育の計画立案を「育成体系の設計」、面接記録を「面談内容の言語化」と読み替えた職務経歴書を一緒に作ってくれました。もう一社の特化型は、守秘に触れない範囲で具体例を出す面接の練習に付き合ってくれました。応募は十五社、書類通過は八社、最終面接まで進んだのは三社です。
面接で聞かれたこと
少年院での指導経験を、守秘義務を守りながら仕事にどう活かすかを深く聞かれました。労務や給与計算など未経験の実務をどう学ぶつもりか、転職理由は待遇なのか仕事内容なのかも確かめられました。
公務員経験で評価されたこと
課題を構造でとらえて計画に落とす力と、感情的になっている相手と一対一で向き合ってきた面談の場数を評価されました。記録を残す習慣や、関係機関との調整の経験も見てもらえました。
内定先を選んだ理由
二社の内定のうち、人事未経験者を採ってきた実績があり、最初の一年は採用と研修運営から任せると役割をはっきり示してくれた教育会社を選びました。
転職後に感じたギャップ
人事は人の成長に関わる仕事だと思って入りましたが、実際は勤怠の締めや保険の手続き、経費の確認といった定型の事務が大半で、想像とのずれがありました。少年院のように相手とじっくり向き合う時間は、ほとんどありません。
公務員から転職して良かったか
生活は規則的になり、土日と夜が自分の時間になったのは大きいです。ただ年収は五百四十一万円から五百三十万円へ十一万円下がり、賞与の比重が上がったぶん、月々の手取りはもう少し減った印象があります。仕事の中身も、やりたかった育成に届くのは数年先で、いまは事務を覚える時期だと割り切っています。
公務員に戻りたいと思うか
矯正の現場には愛着がありますが、勤務の形を考えると戻る選択はしません。
これから転職する公務員へのアドバイス
法務教官の経験は人事や研修、人材開発といった職種に翻訳できますが、その翻訳を自分ひとりでやるのは難しいです。守秘に触れずに実績を語る練習は、必ず第三者に付き合ってもらったほうがよいです。
