37歳・外務省専門職員から総合商社の渉外担当へ転職した事例
- 転職満足度
- 4
- 転職時年齢
- 37歳
- 所属
- 専門職
- 公務員時代の職種
- 外務省専門職員
- 公務員歴
- 14年
- 転職先業界
- 商社
- 転職後職種
- 渉外担当
- 年収
- 635 → 760万円
- 活動期間
- 4ヶ月
- 未経験転職
- いいえ
- 選考実績
- 応募12 → 書類通過8 → 面接5 → 内定2
公務員になった理由
学生時代に専攻した地域の言語を仕事の中心に据えたいと考え、その語学力が最も活きる進路として外務省の専門職を選びました。
公務員時代の仕事内容
外務省の専門職員として、特定の地域を担当する本省の部署と在外公館で勤務しました。担当国の政治や経済の情勢の分析、要人の往来の調整、現地の日本企業や在留邦人の支援、二国間の実務協議の準備などを行っていました。語学と地域の知識を土台に、関係者の間に立って話をまとめる仕事です。
転職を考えたきっかけ
在外勤務と本省勤務を往復する生活が十数年続き、家族の生活の拠点を一つに定めたいという思いが強くなりました。仕事にはやりがいがありましたが、二年から三年ごとに担当が変わるため、一つの案件や関係を長く育てる働き方がしにくいとも感じていました。民間で、同じ相手と腰を据えて向き合う仕事に移りたいと考えました。
なぜその職種を選んだか
総合商社の渉外担当なら、担当地域の政府や取引先との関係づくりという外務省で培った仕事を、事業の当事者として続けられると考えたからです。
転職活動をどう進めたか
官公庁の出身者の転職を扱う特化型のエージェント2社と、総合型1社を併用しました。総合型は語学力だけを見て翻訳会社や語学学校の管理職を勧めてきて、地域の人脈や交渉の経験を使いたいという希望とは方向が違いました。特化型の1社は商社やインフラ企業の渉外や海外事業の部門への支援の実績があり、外交の実務の経験を民間の職務経歴書の言葉に置き換える作業を細かく手伝ってくれたので、そこを主軸にしました。応募は12社、書類の通過は8社、面接まで進んだのが5社です。
面接で聞かれたこと
利益が対立する関係者の間に立って、合意を作った具体的な場面を詳しく問われました。国の組織を代表する立場と、一つの企業の利益を追う立場の違いをどう捉えているかも聞かれました。
公務員経験で評価されたこと
担当地域の政治や経済のリスクを読み、相手の意思決定の仕組みを踏まえて交渉を設計する力を高く評価されました。立場の異なる関係者を一つの結論に導いてきた調整の実務も、社内外を巻き込む渉外の仕事に直結すると見てもらえました。
内定先を選んだ理由
担当地域の事業をこれから伸ばす段階にあり、制度や人脈の知識を経営の意思決定にそのまま反映できる余地が大きいと感じたからです。
転職後に感じたギャップ
国を背負う看板がなくなり、相手にとっての自分の重みが変わったことを最初に実感しました。意思決定が採算という一つの物差しで速く進む点も、合意の形成に時間をかける役所とは大きく違いました。
公務員から転職して良かったか
担当地域と長く向き合え、成果が事業の数字として見える点に満足しています。年収は635万円から760万円へ125万円上がり、生活の見通しも立てやすくなりました。転勤の周期に生活を合わせなくてよくなったことも大きいです。
公務員に戻りたいと思うか
戻るつもりはありません。今の仕事のほうが、自分の知識を長く一つの相手に注げると感じています。
これから転職する公務員へのアドバイス
外交の経験は語学ができる人としてではなく、相手国の事情を読んで交渉を組み立てられる人として民間に伝わります。職務経歴書では担当した国や制度の固有名詞を並べるより、どんな対立をどう動かしたかを一つの物語として書くと、商社や海外事業の部門の面接官に届きやすいです。
